インドのお話

大都市に住むインド人の結婚

インド人同士の結婚感って、日本人からしたら独特です。

基本はインド人同士と結婚します。

インド人は保守的な民族なので、私達のような国際結婚はレア中のレア。

これは大都市ムンバイに住んでいた夫PちゃんとPちゃんのご両親から聞いた話に基づいていますので、少し偏りがあるかもしれません。

インド独特のコミュニティという文化が関わっているので、ここでの話はPちゃん家族が所属するコミュニティになります。

恋愛結婚?お見合い結婚?

インド人同士の結婚はお見合い結婚が主流です。アレンジマリッジ(Arrange marriage)といいます。

勿論、出会って恋愛して、結婚まで至る…このプロセスを踏むインド人カップルも居ます。

義両親は恋愛結婚だそう。看護師として働いていたお義母さんの病院に、お義父さんが入院してきて… こんな出会いもあります。

また、Pちゃんの従兄弟も婚約中。ここのカップルは同じ大学で一緒に勉強してきた仲だそう。

一方で、Pちゃんの友達はお見合い結婚する人が多いです。 大都市ムンバイでもまだまだ結婚が主流。 総括してお祝いのお話を聞くのは、やはりお見合い結婚です。

相手はどうやって探してくるの

インド人も30歳を超えると、両親が心配してお見合い結婚を進めてきます。

昔は新聞の「お見合い相手探してます」一覧に色々条件を記載して、探してきたようです。

今はネットで探すのが主流となっています。お見合いサイトがあって自分で登録、もしくは親が登録します。

そして一番信頼できる情報網としては、知り合いに聞く!!これは強いです。

Pちゃんも良く聞かれます。

あなたの親戚でいい人いないか?

このセリフ、実はとても深い意味があります。

インド独特のコミュニティ

インドには独特の文化があり、そのひとつコミュニティという文化。

カースト制度(インドの社会的身分制度)は1950年に廃止されています。

しかしながら、カースト制度の代わりにコミュニティという言葉があり、インド人同士は苗字(Family name)を名乗っただけで、相手がどのくらいの地位にいる人か分かります。

インドに住むインド人は、同じコミュニティの人達が 親戚家族であり 、友達であり、知り合いです。自分が生まれたコミュニティで一生を過ごす事が大半です。

さて結婚の話に戻りますと…

インドでの結婚は家族と家族が結ばれる事を意味しています。当人同士がよくても、両親が反対したら結婚できないです。

両親は出来るだけ対等の立場の家族がいい訳です。その結果同じコミュニティ内の人が選ばれます。

同じコミュニティの中で人を探すというのは、家柄、金銭感覚などがお互い合致するという点でとても合理的というわけです。

当人の拒否権はある?

もちろんあります。

これはPちゃんが住んでいた大都市のお友達だけかもしれません。田舎のお見合い結婚は拒否権ない話も聞きます。

これは夫側も女性側も拒否権は同等にあります。

両親は子供が将来苦労しないよう素敵なお見合い相手を探してくるわけです。そんな両親が選んでくれたから、という事で親の提案通りに事が運ぶ事が多いです。

Pちゃんのお友達も数回、拒否したか…そしてやっと最近になり婚約のお話を聞けました。

(たぶん容姿が好みでないとか…の理由で拒否した…っぽいです。こんな理由も拒否理由になります)

女性が求める結婚相手の条件

ずばり、自分よりも全てが勝っていないとだめです。

  • 容姿:自分よりも背が高い人
  • 学歴:自分よりも学歴の高い人
  • 収入:自分より低い人なんで論外。あり得ない!

今はインド人女性も大学をでて、海外の大学院を出ている人もたくさんいます。MBA( Master of Business Administration )を取得している人も。

MBAは 世界各国の大学院(ビジネススクール)にて一定の単位を取得することで授与されるビジネス学位です。これを持てば、世界中で働け、ハイポジションに就くのも容易です。

そんな彼女たちを上回る男性は…

少ないです。キャリアウーマンの彼女たちも大変です。

感覚としては夫の家に嫁ぐ!ので女性側が厳しくなるのも頷けます。

また以上の理由より結婚の平均年齢も上がってきています。

噂の持参金は?

やっと婚約がきまり、結婚式に向かって動き出しますが、またまた問題が。持参金です。

インドには結婚する時に新婦側家族が新郎側家族と話し合い、持参金、もしくは、物品(宝石等)を新郎側に贈る習慣がありました。

3姉妹がいると、一家が傾く。と言われるほど、多額の金額を新郎家族に送ります。これは嫁ぐ娘が将来、大事にされますように、と新婦側家族が願いこめて送っていたと聞きます。

それが、持参金が少ないと、新郎側家族が嫁を虐待、死亡させてしまう悲しい事件が多発し、インドは持参金制度を1961年廃止しました。

しかし実際は…まだまだ残っています。

最近、結婚したお友達(男性側)も持参金を貰ってお金持ちになった!なんて聞きます。

いい意味でも悪い意味でも 、保守的で文化を重んじるインド人です。

ABOUT ME
ushi
マレーシア移住11年目、東京出身の30代後半。夫はインドのムンバイ出身。マレーシアで語学留学、マレーシアで就職&転職、マレーシアで妊娠出産、そして子育てをしている働くママです。
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