マレーシアLIFE

卵巣嚢腫 マレーシア

こんにちは、マレーシア在住のウシです。今日は婦人科系のお話です。私は卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)という病気を患っています。って書くとかなり重い感じなのですが、嚢腫と共存してますって感じ。

最近、定期健診に行ってきました。あんまりいい状態ではなかったので、生理を止める治療します。ここ数年ずっと考えていた生理を止めるという選択肢ができたので結果的には、良しですかね。

マレーシアでどうやってこの病気に気付いたか、手術、治療方法など私の体験談と共にお話しします。

重い生理痛 2016

遡ること2016年、この時からマレーシアで働いていました。重い生理痛。毎月、毎月段々と重くなりました。身体を温めたり、生理痛を和らげるような温活もまるで意味がない。最終的にはいつも鎮痛剤を飲んでいましたが、それも全然効き目がありません。生理1日目が休日であれば、一日中寝ていたいと思うほど。意識がない方が痛みを感じないので寝ていた方が楽!そんな状態でした。

ある夜、ものすごい痛みがあったので緊急で病院へ。夜中にエコーをしてもらい、緊急の先生が腫瘍の陰を見つけてくれたのが最初です。専門医ではない先生だったので、婦人科の先生に行くよう指示を受けました。

後日、婦人科の先生で診てもらいます。そこで分かったのが、卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)。20~30代がなりやすいと言われている婦人科系の病気でした。どんな病気かと簡単にいうと卵巣の近くに袋(嚢腫)が出来てしまい、排卵の度にその袋が大きくなります。袋の中は水分や粘液が入り込んだもの、髪や歯の成分が入る場合など様々なようです。この時手術を視野に入れるほど大きくなっていました。時期をどうしようか、と悩んでいた矢先に妊娠発覚。

嚢腫が大きくなると…

嚢腫が大きくなると、そうなるのか。突然ねじれてしまったり、破裂します。その時の強い痛みに倒れて、緊急手術が必要となります。

実は会社の同僚が最近突然倒れて、救急車で運ばれる事案がありました。なんの前触れもなく、意識がなくなってしまった彼女。凄く怖かったです。救急車が来る前には意識は取り戻し、病院へ運ばれて行きました。1週間後、彼女が仕事復帰して、どうしたのか聞いてみたところ、卵巣嚢腫を患っていたようです。彼女の場合も10cmくらいに大きくなってしまい、それが破裂してしまったよう。病院へ着いて、すぐに緊急手術をしました。

初めて、卵巣嚢腫を患っている人の最悪な状態に立ち会ってしまい、自分の持っている病気のリスクを再確認しました。

妊娠発覚 2017

さて、私の話に戻りますと2017年、妊娠発覚です。嬉しいと同時に卵巣嚢腫はどうするんだ?と不安が募ります。ドクターに相談をすると、妊娠中は排卵しないので嚢腫は大きくはならないと、生理もないから痛みもないよ、と。妊娠中は手術は避けるべきとのドクターの助言の下、妊娠と卵巣嚢腫は共存していくことに決めました。

Dr.Chong

この時、一度病院を変えました。緊急で行ったSubang Jaya Medical Center の中華系ドクターから、Sunway Medical Center の中華系のDr. Chong というドクターです。Sunway Medical Centerにもたくさんの婦人科系ドクターがいますが、私の場合、出産も得意として、かつ卵巣嚢腫もよく分かっているドクターを選びました。

ちょっとだけDr.Chongの事を話しますと、とーーーってもマイルドな中華系の先生です。中華系の先生は、ドクターの方からベラベラ、息継ぎなしで話してくる先生も多い中、Dr.Chongはよく話を聞いてくれます。ちょっと言葉が少ないかな。質問がある時は、自分から聞いた方がいいです。

そんな温厚な人柄も高評価で、私達夫婦はDr.Chongという先生に決めました。

*マレーシアの先生で相性が合わない時は、普通に先生を変更しても大丈夫です。私も最初の診察時では、お試し!くらいの気持ちで臨んでました。

妊娠出産 2017

2017年秋(マレーシアは季節ないけど)、男の子を出産。

Dr.Chong曰く、出産時に卵巣嚢腫も出てきたらラッキーだね。なんて言ってましたが、この時点ではまだお腹に残ってました。その後は母乳をあげていたので、排卵もなく、卵巣嚢腫をすっかり忘れるほど育児に仕事復帰に忙しかったです。

手術 2018

1年後、子育てはひと段落…全然していませんでしたが、生理は戻ってきました。ということは生理痛が再びあるわけです。経過観察として検診にいったら、やはり大きくなっていました。このとき7cmくらいだったかな。

やっと手術へと踏み切りました。手術の方式は腹腔鏡手術で、お腹の3か所穴をあけます。手術は1時間程度でした。全身麻酔をしたので合計3時間くらいかかったみたいです。人生初の全身麻酔。麻酔から覚める時って、歯がガタガタいうほどすごい寒かったなぁという記憶があります。

入院期間は1泊2日。1日目の午前中に入院手続き、午後に手術、2日目に退院。1歳児を自宅に残していたので、最短入院にしてもらいました。

傷跡を補足すると、2021年の現在は腹腔鏡手術で開けた穴は分からないです。

生理を止めるという治療法

卵巣のう腫のオペ後、半年間生理を止めました。排卵を起こさないようにするためです。私のドクターからは2種類の方法が提示されました。1つめは注射タイプ、2つめはピルです。

1,注射タイプは一度打ったら3ヶ月の効果があります。ただ更年期に似た副作用もあり。

2,ピルタイプ。これは毎日飲むタイプです。副作用は少なめ。ただしのみ忘れには注意です。

私はピルタイプにしました。私は副作用が出にくいようで、ホントにこの半年は快適でした。生理のわずらわしさはナシ、PMSもナシ、排卵痛もナシ、生理前の吹き出物もナシ。いい事づくめです。

半年のピルの服用が終わって、通常への戻っていきました。

定期検査 2021

オペ後2年目には定期健診を受けよう、受けようと思っていたら2020年はコロナ。外出禁止令もあったりで病院へ行くのは躊躇していました。

2021年になってようやく、コロナの新規者が減ってきたので病院へ行ってきました。ここ数か月は重い生理だなと感じてました。

結果は手術した左側は良好。右側に新しく3cmの嚢腫を発見。3cmはまだ手術するレベルではないので様子見。生理痛の痛みは右側の新しい嚢腫が原因だったようです。

前回と同じように生理を止めるピルを服用です。

生理を止める選択肢

今回は半年ではなく、ずっとピルを飲み続ける予定にしてます。実はずっと生理を止めたいと考えてました。自然の摂理があるかもしれませんが、色々調べていくうちに生理を止める選択肢があってもいいのではと考えるようになりました。

今回、私が生理を止める目的は以下です。

  1. 生理痛が重い
  2. 生理痛1,2日目はやる気が全くでない、脱力感→仕事にも影響
  3. 生理前はイライラが半端ない
  4. 生理前の吹き出物も多々
  5. 排卵痛も若干あり

もちろん避妊目的で止めるという理由もありますよね。色んな理由があるにせよ、女性の生活向上を目的がメインです。

ですが、最初に生理を止めたい旨を伝えた時にドクターに低用量ピルを勧められてました。生理痛やPMSが酷い人は低用量ピルからスタートするのかもしれません。

生理が多い現代人

調べていくと生理を止めるという選択肢がある記事を読みました。https://baby.mikihouse.co.jp/information/post-11643.html

このサイトの記事を簡単に説明すると、15歳から生理が始まり、50歳で閉経するとします。また妊娠期間と授乳期間の計2.5年は生理が止まっているとします。

昔の女性は子供を4~6人程産んでいたので、例えば6人産んだとしたら15年間(6×2.5年)は生理がなかった状態になります。生理の回数は生涯トータルで240回。

一方現在の女性は子供を2人程しか産んでおりません。生理が止まっている期間としては5年というわけです。生理の回数は生涯トータルで360回。回数でいうと120回分、生理がプラスであるという考えになります。つまり120回分生理痛やPMSに悩まされるという事。

こんな人は向かない

もちろん、この選択肢が向かない人もいます。

  • 妊活中の人
  • 持病を患っている人
  • 高血圧の人

高血圧の人はこのピルを服用すると血栓ができやすいとかで、難しいと聞いたこともあります。必ずドクターと相談してください。

生理を止めた後の妊娠

ピルの服用を辞めて、排卵がスタートすれば妊娠が可能になります。もちろんピルの服用中や、注射の効果が出ている間は妊娠できません。

前回ピルを辞めて、通常に戻った後の初めての生理は、やはり予想し辛かった思い出があります。妊娠したかったら、余裕をみて辞める時を考えた方が良さそうです。

まとめ

私はマレーシアで妊娠出産、そして手術もしています。術後の治療も全てマレーシアです。

生理痛が辛い人、鎮痛剤を飲んでも効かない方、一度婦人科系の病気を疑ってみてください。尋常じゃない痛みがあったら我慢せずにまずは検診。何もなければラッキー、何か見つかってもその時点で見つかってラッキー。

マレーシアでの生活や育児、慣れない環境の中でたくさんストレスがあるかと思います。自分の身体は、自分で守ってあげてください。

ABOUT ME
ushi
マレーシア移住11年目、東京出身の30代後半。夫はインドのムンバイ出身。マレーシアで語学留学、マレーシアで就職&転職、マレーシアで妊娠出産、そして子育てをしている働くママです。
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