こんにちは。マレーシア在住のウシです。マレーシアは3民族が集まって一つの国となっています。マレー系、中華系、インド系。
中華系、インド系の人たちは祖国は違うけど、すでにマレーシアに来て3世4世となっているので、自分達はマレーシア人だ!本国とは違う!というの認識です。
さて今日は中華系マレーシア人男性(60歳)と中華系マレーシア人女性(30代)の話です。
(これは同僚からの聞いた話を統合しています。中華系x日本人の夫婦が読まれたら少し見解が違うかもしれません。まだまだ勉強中です)
Banana?
前の会社で中華系マレーシアの人と仕事の話をしていた時、どうしても英語が分からない言葉が出てきてしまいました。私はその単語を漢字で書き、同僚に見せました。漢字から意味を読み取ってくれるのではないかと安易に考えたんですね。
すると同僚は「僕はチャイニーズだけど漢字は読めないんだ。Banana みたいだろう」と。
このバナナという意味は、見た目は黄色なのに中身は白い。見た目は中国人なのに、漢字が読めない。外見と中身は違うということらしいです。
たぶん果物のバナナを選んだところは、人種差別を皮肉った自虐ジョークだと思います。
マレーシアの教育
数年後、ウシは転職しました。今の会社は若い人が多いので、より気軽にマレーシアの事を同僚に聞く事が出来ます。
私の隣の中華系の同僚(女性)も漢字は読めない一人でした。今回は思い切って聞いてみました。
公立学校
最初に申した通り、マレーシアは3民族から成り立っています。という事は学校も3民族分あります。
- マレー系の特色が強い公立学校
- 中華系の特色が強い公立学校
- インド系の特色が強い公立
国語はマレー語なので、どの学校に行っても習います。どの民族のマレーシア人全て、マレー語の読み書きはできます。
ただ中華系学校に行けばプラスで中国語(漢字)の授業があり、インド系学校に行けばプラスでタミール語の授業があるようです。
生徒ですが、マレー系は大半がマレー系の公立学校へ。中華系インド系の少数は自分の民族以外の学校へも行くようです。この辺の詳しい仕組みは分かりませんが、自由度があるのかな。
話しは戻しまして、会社の同僚の中華系女性はマレー系の学校に行ったと言いてました。なので友達もマレー系が多いと。学校では漢字は習わなかったようです。
ただ家庭で使う言葉は中国語なので、流暢に話せます。
つまり、中国語は喋れるけど、読み書きができない。こういう状況です。
大人になって
基本仕事は英語なので、英語がマスターしていれば何も支障はないです。マレーシアの大学は英語で授業を行うそうなので、大学で使うレベルの英語に皆さん努力されて、なってます。
生活していくのも英語とマレー語が分かれば、何も不便なし。
新聞もマレー語、英語、中国語、タミール語とバラエティーに富んでいるので、特に心配ないかと。
結果、漢字が読めなくても、マレーシアで生活する分には何も問題がないかと思います。
よく観察すると…
よく中華系の人を観察していると…中華系はWhatsappのVoice message(右端のマイクマーク)を多用しています。Voice message にVoice message で返信してます。
電話かけたらいいのではと思いますが…笑
Voice message を使うのは、漢字が書けない、書けるが関係しているのか?と想像したり。漢字を書くのは大変だから?と想像したり。
中華系同僚のちょっとした後悔
マレー系の公立学校に行った同僚は漢字を習ってこなかった後悔が少しある!といってました。
それが日本語検定が難しい事!らしいです。
同僚は日本語をICLSで習っており、日本語検定を定期的に受けているそう。そのテストの読み書きで漢字が出てきます。
漢字が読めたら、意味が分かるから、回答率も上がるのに…と悔しがってました。
まとめ
マレーシア人は最低2言語(英語、マレー語)、そして+祖国の言語を持ち合わせるマルチリンガルが多いです。
更に日本語や韓国語も習得する人も。日本語は日本製品や漫画の影響から学びたいと、韓国語は韓国ドラマブームの影響から学びたいと。
言語取得に特に長けている、すごい人達だなと思います。