ご無沙汰しております。マレーシア在住のウシです。
実はデング熱にかかり、入院をしておりました。マレーシア在住9年目にして自分がなるとは思ってなかったです。ましてやこのコロナご時世、発熱と聞くとコロナ感染かと恐々としておりましたが、デング熱…
デング熱とは
蚊を媒介にするウイルス感染症です。蚊を媒介とするため人から人へは移らないといわれます。このデング熱は東南アジアあるあるです。暖かい国に住んだら、一年中蚊との戦いはあります。
その予防策としてマレーシアではコンドミニアムやオフィスビルでもFogging フォギングといって蚊の殺虫剤を週1ペースでまいてます。このFogging も火事の煙りか!!と思うほど、ガンガン撒くので、撒くタイミングで帰宅すると、前が見えないほどになります。
発熱1‐2日目
それでは私の実録とともに、どんな症状でどうやって回復していったかをお話します。
発熱1日目は起きた瞬間から頭痛がしていました。体もぽかぽかしているなっと思い、熱を測ると37.5度。その後ベッドで寝ていると40度に上昇。パナドール(解熱剤)を飲むと38.5度まで下がる。そしてパナドールの効果が切れるとまた40度に上昇。あとは関節が痛くて、特に腰が痛くて仰向けでは寝られないほどに!デング熱はBreak Bone Fever(骨が折れるような熱)とも言われています。
そんな発熱の上昇降下を繰り返しながら、2日目も様子見。もちろんコロナを疑ったのでセルフキットでも試してみたら陰性。
そもそも発熱の前日に会社の方針でrt-PCRを検査場で受けていて、そこでも陰性でした。陰性だったけど、翌日に発熱?
発熱3日目
この日も発熱の上昇降下を繰り返していましたが、まずはローカルのクリニックを受診しました。ドクターにもコロナの症状ではないけど、ウイルスだろうから抗生物質の薬を処方します!と言われ、抗生物質と2日間のMC(病気休みの証明書)をもらいました。
発熱5日目
抗生物質を飲んでも、今だ40度の熱をキープ。さすがに5日間の高熱は体力的にも辛い状況にあったので、総合病院に駆け込みました。
病院では発熱している時は通常のエントランスではなくエマージェンシーの玄関から入ります。そこで血液検査をしてもらうとデング熱と診断されました。
デング熱と診断されると即入院になります。この時はもうフラフラでしたので、車椅子で病室まで案内してもらいました。入院するにあたり病院のルールで、コロナ検査も受けました。もちろん陰性です。
発熱6‐7日目
デング熱は特効薬はないので、熱が下がるのをひたすら耐えるしかありません。点滴と適切な薬を処方されるので、緩和が最大限の治療になります。解熱剤はパナドールです。腰が痛い時もパナドールです。
3時間起きにナースが血圧と熱を測りに来てくれました。そして毎朝6時に血液検査をして、その結果を元にドクターが朝9時ころの病室へ来てくれます。私の場合は肝臓の数値もよくないらしく、肝臓の薬も処方されていました。肝臓が悪いと胃が痛い…
食事は全体の40%食べれるかどうか。フルーツは食べれました。お粥は20-40%くらい食べれるか否か。マレーシアのお粥はサラサラしていないタイプで、一口がどっしりしているお粥です。
またどれくらい水分を取ったのかと、どれくらい尿をしたか記録をとるように言われました。やはり水分をたくさん取り、トイレに行くことが早く回復するようです。ナースにもドクターにもどんどん水を飲むよう促されました。
発熱8‐9日目
熱は平熱と微熱を繰り返してきましたが、だんだんと良くなってきました。点滴もいらないほどに。シャワーも浴びれましたし、食事の食べれる量も増えてきまた。関節(腰)も痛くはなくなってきているので、仰向けでも寝ることが出来ました。たまに夜中に肝臓が痛くなることもあったので、その都度ナースから肝臓の薬をもらってました。
9日目にの朝、ドクターも血液検査の数値もよくなってきたので、数日中には退院でしょうと言われます。
発熱10日目
毎朝6時の血液検査を経て、9時ドクターから「退院していいでしょう。」と言ってもらえました。お昼前に退院できました。この日から1週間は自宅安静。そして4日後にフォローアップ検査を受けるよう指示をもらいます。
その後は自宅安静でした。1週間病室からでないと、体力もなくなっていますので、動いたらベッドで休憩→家事を少しやってベッドで休憩。そんな自宅安静でした。
退院後4日目
朝から血液検査を受けに行きます。退院時に血液検査の書類はもらっていますので、直接採血の場所へ行きました。2時間後に血液検査の結果が出て、入院中に担当してくれた内科の先生より完治したとお話をしてくれました。
まとめ
結果として完治までに2週間を費やしました。日本人のお友達からは抜け毛が多くなる事や1か月間は体力が落ちたように感じる…など後遺症もあることを教えてもらいました。また出勤後ローカルの同僚に聞いたところ、デング熱で亡くなる方もいるようです。そんな恐ろしい病気だったとは…
病院はSunway medicalでしたが、ナースもドクターもデング熱は手慣れているようで、テキパキと処置をしてくれました。すべて保険で賄えてますが、6日の入院で9000RM(25万円)ほどかかっています。
今のご時世、個室利用が主流なようです。万が一ですが、ブログを見てくださる方が入院される場合、出来たら個室を選んだほうがいいです。というのも、マレーシアの病院は冷房効きすぎてとても寒いから。私は個室でしたので、部屋の冷房はOFFにしていましたが、隙間風が入ってきて寒くブランケットを追加でお願いしたほどです。
マレーシア在住9年目にして、デング熱。自分でも予期していなかったので初動は間違えてますね。40度の熱が出た時点ですぐに病院へ行くべきでした。点滴をしてもらうとかなり楽になります。
東南アジアあるあるなので、この先も気を付けていかないといけませんね。コロナ感染者もまだまだマレーシアは多いですし、健康第一です。
※追記 ローカルとのお話
2週間後、やっと会社に復帰する事が出来ました。ローカルスタッフは皆心配をしてくれて声をかけてくれました。デング熱について話していると、マレー系とインド系マレーシア人の情報ですが、デング熱になったら蟹スープを飲むらしいです。蟹スープが減ってしまった血小板を助けてくれるとか…
私も「デング熱 蟹スープ」でググってみましたが、根拠となる情報は得られず…
効果があるかどうかわかりませんが、こんな情報もあるよ!という追記でした。面白いな、マレーシア。